【コラム】あれから3ヶ月半、被災地・熊本を訪れて感じたこと
どうも、Yumio@東京です。
昨日熊本から戻りました。
▲今回初めての熊本訪問。
阿蘇くまもと空港に降り立ったとたん、
大地からグワンと熱波が迫ってくる感じがして、
都市とはまったく違う強烈な暑さを体感!!!!!
熊本地震から3ヵ月半。
熊本市街地は、ところどころに
ブルーシートに覆われた建物が見られたものの、
街の機能としてはほぼ平常通りに回復していた。
ちょうどワタクシが訪れた7月31日は、
各メディアが主要避難所閉鎖のニュースを伝えていたので
“もう避難所が要らないぐらい復興に向かってるんだな”
と一安心したんだけど・・・
実は、それは市街地周辺だけの話。
益城町や南阿蘇村など、
震源に近く特に被害が大きかったエリアでは、
かろうじて家が建っていても
躯体が傾いて倒壊の恐れがあるということで、
避難を余儀なくされている方たちが
まだまだたくさんいらっしゃるようだ。
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被災地に立ってみて
何よりつらく感じられたのは、
同じ町内であっても、全壊・半壊した家と
見た目には無傷な家が混在する『被災格差』があって、
倒壊した住宅の瓦礫撤去が
まったく追いついていないこと。
自宅が無事だった方たちは
ライフラインも復旧しているので、
生活が元通りに戻りつつあるものの、
一歩家から外に出て街を歩けば、
倒壊した住宅がそのままの姿であちこちに残っている・・・
毎日この風景を眺めながら
自分たちの日常を取り戻していくには
どれほどのパワーが必要なんだろう?と考えたら
取材をしながら胸が苦しくなった。
ちなみに、
今回は住宅ライターとしての取材訪問だったため、
・どのような家が倒壊したのか?
・どのような家が無事だったのか?
などの被災状況の記録を残すために
カメラのシャッターを切らなくてはいけなかったんだけど、
お線香や花束が手向けられたお宅には
どうしてもレンズを向けることができず、
頭を下げて黙祷するのが精一杯だった。
ボランティアガイドの方によると、
1回目の余震では大きな被害はなかったそうだが、
2回目の本震で崩れてしまったらしい。
熊本城に限らず、ホテルや一般住宅の多くが
2回目の大きな揺れによってダメージを受けたようで、
お話をうかがった方のほとんどが
“地震の揺れ返しの怖さ”を指摘していた。
「最近ボランティアの数が減ってきてるみたいだけど、
県外からのボランティアの人は
交通費や宿泊費をわざわざ払って来てくれるんだもんね。
でも、僕ら地元の人間は車で行けるんだから
これからは地元の人たち同士で助け合わないと!」
これはラジオから聴こえてきた男性パーソナリティの声。
益城町や南阿蘇村は、
もともとお年寄りが多いエリアなので
瓦礫を撤去するにも人手が足りないという。
★益城町災害ボランティアセンターでは
ボランティアの活動日や必要人数をFBで発信しています★
https://www.facebook.com/kumamoto.mashiki/
今回はスケジュールが限られていたため
本当に残念ながらボランティア活動には参加できず・・・
自分にできることなんてあまりにも微力だけど、
またいつか再訪して、少しでもお手伝いができるといいな、
と思いながら羽田への帰路についたのでありました。
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本日の〆の一枚
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▲熊本を飛び立った直後、窓の外に二重の虹が!
被災された皆様が
どうか一日も早く笑顔を取り戻せますように・・・
福岡由美住宅ジャーナリスト・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ラジオ構成作家
大手生命保険会社OLからラジオレポーターに転身、
自身のマンション購入をきっかけに住宅ライターとしての活動をスタート。
現在は、東京・名古屋を拠点に住宅専門家・住宅ジャーナリストとして取材・執筆を行う。
旧『なごやのねたや』ブログ改め、『Yumioのネタ帳』では仕事のこと、恋愛のこと、
結婚のこと、加齢への抗いや日々の不平・不満・愚痴・蘊蓄など、いろいろ綴っていきます。