【コラム】核融合科学研究所にお邪魔してきた!~岐阜県土岐市~
どうも、YUMIOです。
ここ最近、下ネタ系の話題を連発していたので、
ちゃんとマジメにお仕事のネタを
エントリーしようかと。
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もう昨年のことになるが、
某紙の取材で【核融合科学研究所】を見学させていただいた。
『核融合』
この言葉を聞いても何がなんだかピンと来ない、
という方も多いのではないだろうか。
核融合というのは、
質量の小さな原子核同士を衝突させて
重い原子核を作り出す反応のこと。
これも我々素人には『なんやよくわからん』が、
もっとわかりやすくイメージすると、宇宙で輝く星、
特に太陽なんかの恒星の強烈な光というのは、
『核融合エネルギーの放出』によるものなんだという。
そんなものすごいパワーを持つ『核融合エネルギー』を
未来のエネルギー源にしよう、という研究が
こちらの【核融合科学研究所】でおこなわれている。
▲もともとは名大のプラズマ研究所が前身だというこの施設。
土岐の山あいの静かな町で、
まさか世界最先端の研究がおこなわれているとは・・・びっくり!
『地上に太陽を!』が合言葉になっている。
ちなみに、
地上での『核融合エネルギー』生成の燃料となるのは、
海水の中に含まれる重水素。
↑海に囲まれた我が国・日本にはピッタリな燃料ね。
これを『プラズマ状態』と呼ばれる
一億度以上の超高温で維持すると
核融合反応がおこり、エネルギーが放出される。
しかし、この『プラズマ状態を安定的に維持すること』が
現代の技術を持ってしても非常に難しいため、
世界各国の研究者が土岐市に集まって、
核融合炉実用化に向けての研究を
日夜おこなっているのだという。
▲こちらが研究所の中枢部。
研究所内の『公用語』は英語なんだって。カッコイイ(笑)
▲このグニャリとしているのが核融合炉の模型。
日本独自のヘリカル型と呼ばれるタイプで、
この独特のなめらかな曲線を作り出すのは、
熟練職人さんの”勘”次第なんだそうな。
世界に目を向けてみると、
ITERとフランスが中心になって研究を進めるトカマク型もあり、
どちらの型がより早く実用化できるかが競われている。
▲こちらは核融合炉を守る入口の扉。
“世界一重い扉”としてギネスにも認定されたもの。
これが実用化されれば、
ポリタンク1本分の海水から
ポリタンク250本分の石油(!)に相当する
エネルギーが取り出せる・・・って、すごいことだよなぁ。
化石燃料の枯渇が世界的に叫ばれるいま、
エネルギー自給率わずか4%の日本では、
一刻も早く次世代型エネルギーを取得することが
大きな課題となっている。
この未来のエネルギーとも言える
『核融合エネルギー』の実用化は、2040年目標だ。
あと29年後。
土岐で生まれた核融合炉が、
世界中でクリーンエネルギーを
作り出しているかもしれない。
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余談ですが、
この【核融合化学研究所】は一般見学も受け付けてます。
夏休みにこの研究所を訪れた地元の小学生が、
核融合に興味を持って科学者となり、
この研究所でプラズマ研究を続けている・・・
なんていうケースも実際に何例かあるんだって。
育ち盛りのお子様をお持ちのパパさん、ママさん。
未来の科学者育成のためにも(笑)
春休みにお出かけになってはいかがでしょか。
岐阜県土岐市下石町322-6
電話/0572-58-2222
福岡由美住宅ジャーナリスト・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ラジオ構成作家
大手生命保険会社OLからラジオレポーターに転身、
自身のマンション購入をきっかけに住宅ライターとしての活動をスタート。
現在は、東京・名古屋を拠点に住宅専門家・住宅ジャーナリストとして取材・執筆を行う。
旧『なごやのねたや』ブログ改め、『Yumioのネタ帳』では仕事のこと、恋愛のこと、
結婚のこと、加齢への抗いや日々の不平・不満・愚痴・蘊蓄など、いろいろ綴っていきます。